身長158㎝。ドイツに行ったら、まわりはみんな、デカイのでは?
「そうだと思います。でもサッカーってもともと、ボール1個あれば身体が大きくても小さくても、足が速くても遅くてもできる素晴らしいスポーツなんです。選手としては、身体が大きいほうが武器になると思いますけれど、でも小さくたって、俊敏に動く限り、欠点にはならないと思います」
 彼女には、身長を補うもうひとつの武器がある。頭の良さだ。
浦和レッズレディースの選手として活躍してきたが、その一方で筑波大学大学院生として、この春卒院するまで、サッカーの研究も続けてきた。
「テーマはドリブルです。ドリブルの動作の達成度評価基準というのを作って、ドリブルの動作をあらゆる局面から分析して、研究したんです。すると、やっぱりメッシ選手とかネイマール選手は、どの局面でもやるべきことができている、という結果になりました」
 やっぱりサッカーにも、知性は必要なんですね。
「知識があるのとないのでは、全然、見えてくるものが違いました」
 個人的に好きな選手は、メッシ。
「もうなんか、全部レベルが違うんです。なんでもできるんです。パスもシュートもドリブルもめっちゃうまい、守備もできる。身体は小さいけど速くて、大きい相手も抜く、5人抜きもする。すごいです。そして一番すごいのは、倒れないことです。何をされても身をかわして、ファウルもできないくらい。ホント、すごいです」

  • 出演 :猶本光  なおもと ひかる

    女子サッカー選手。1994年生まれ、福岡県出身。小学校1年生からサッカーを始め、2010年FIFA U-17女子ワールドカップで準優勝。2012年FIFA 女子ワールドカップ3位。2012年筑波大学体育専門学群への進学を機に浦和レッズレディースに移籍。2018年3月筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻修士課程修了。

    twitter https://twitter.com/hikaru_naomoto

  • 撮影協力 MIYAMOTO FUTSAL PARK 日比谷シティ 

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/