玉田志織が今日の取材に着てきたのは、小花模様でロング丈のワンピース。女の子らしくて、オシャレでかわいい。
「これは仕事用に、お母さんと一緒に選びました。これからはこういう服も着なくちゃいけないのかなって。こういう服を着て地元の仙台に戻ったら、友だちにきっと言われます。『どうしたの? 志織、何かあったの? 熱でもあるの?』って(笑)」
 今まで自分で選んでいたのは、ストリート系のだぼっとしたスタイルばかり。
「韓国のヒップホップ系アーティストが着ているような、ダブッとしたTシャツにだぼパンとか、そういう服ばかり着ていました。色も黒とか白とか青とか。あまりカワイイとか見られたくなくて、目立たない感じがいいんです。だって、自分の身体が嫌いすぎて。だからいつも、わざと大きい服を着て、身体の線がでないようにしていたんです」
 美少女にしてナイスバディ。それを隠して生きてきた?
「そもそも自分が嫌いなんです。幼稚園くらいからまわりに溶け込めなくて、その頃からずっと自分が好きじゃない。誰も私を好きじゃないから、私も私を好きになれなかった。歌とかダンスをやっていなかったら、将来アーティストになるっていう夢がなかったら、私、いったいどうしてたのかなって、思うことがあります」
 内側に、こんなネガティブな一面を持っているなんて! でもそれは、その分パッコーンと、ポジティブに吹っ切れる可能性があるということ。
「あ、そういえば、テンションのギャップが激しいです。海底に沈んだかと思えば、次の瞬間、宇宙に上がってます、みたいな」
 ハギニワ氏のカメラの前でも、乙女な表情、クールで生意気風、そして小悪魔的な微笑みと、瞬時に表情が変わっていく。するり、するりと、正体をつかませない。この16歳、大物かもしれない。

  • 出演 :玉田志織  たまだ しおり

    2002年2月20日生まれ、宮城県出身。2017年8月第15回全日本国民的美少女コンテスト 審査員特別賞受賞。2018ユニチカマスコットガール。第90回記念選抜高校野球大会センバツ応援イメージキャラクター。TBSラジオ『High School a go go!!』(毎週月曜日21:00~21:30)レギュラー高校生サポーター。ファースト写真集「はじめまして 16歳。」(ワニブックス)2018年6月30日(土)発売。

    オフィシャルサイトhttps://beamie.jp/d/shiori_tamada.html

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/