三島桂太のサロンでは、施術はまずカウンセリングから始まる。身体の気になる点や痛みなどの症状を伝えるだけじゃない。Tシャツとスパッツに着替えて大きな鏡の前に立ち、自分の身体と直面するのだ。まず三島が見るのは身体の一番下、足だ。
「疲れやだるさなどさまざまな不調は、身体のゆがみから来ていることが多いんです。そのゆがみのそもそもの原因が、足なんですよ。人間の身体は206個の骨からできているんですが、片足だけで約30、両足で約60個の細かい骨が組み合わさっています。それらが何らかの原因であるべき位置からずれると、結果的に全身に影響してしまう。積み木と同じです。一番下の土台の部分がずれていると。上も不安定になりますよね」
 そんな自覚、全然なかったけれど、どうやら足首や足指の関節がところどころ硬くなり、筋肉の動きや血流が滞っているらしい。
「学生時代、スポーツやっていました? 捻挫したことありますよね? 捻挫ってあまり重要視されないけど、実はけっこう深刻なトラブルなんです。若いうちは周りの筋肉が補ってくれるけれど、筋肉が落ちてくる30代くらいから、徐々に影響が出てきます」
 ふくらはぎ、ひざ、太もも、骨盤、背中とお尻、肩甲骨から鎖骨へ。下から上へ、たんねんに見ていって、三島はこう見立てた。
「身体の重心が外側に分散しているし、右にばかり重心がかかってます。股関節周辺の筋が硬くなって、しかも骨盤がねじれてますね。お尻の大きさも左右で違います。背骨のS字カーブも深い。腰痛がでるのも当然です。あと、鎖骨の位置がほら、左右でずれていますし、肋骨も開いていて、肩甲骨が埋まっていて・・・・・。それを補うために周辺の筋肉が頑張っているので、身体は常に力んでいる状態が続いている。だから疲れが取れないんです」
 ソフトな語り口で優しく話してくれるから、素人にもわかりやすい。
長年使い込んでいる身体なので、まあ、覚悟はしてたけど。ふだんは人に、姿勢がいいとか、元気そうとか言われて慢心してたんですけど。全然ダメじゃん!
「いえ、すぐに正しいポジションに戻します。それほど時間はかかりません。身体の感覚が全然変わると思いますよ」
 マジっすか?

  • 出演 : 三島桂太 みしま けいた

    株式会社HPP(Human Perfect Position)代表。モデル、俳優として活動後、健康と美容に興味を持ち、整体、リフレクソロジー、足踏み、ストレッチ、アーユルヴェーダ、五行説、オイル、骨気、骨盤矯正などあらゆる美容・健康法を体験&研究。筋肉、骨、リンパ、経絡すべてを整える根本改善美容理論を開発した。さらにクリスタルセラピー、ウォーターセラピー、オーラリーディングなどのケアも追求している。
       
    ホームページhttp://www.hppsalon.com/

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  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/