#4 明るくてセクシーなラーナ
売野雅勇&MAXLUX
- Magazine ID: 3453
- Posted: 2017.02.02
ラーナは子どもの頃から歌の才能を発揮して、音楽学校に入学。16歳から女性2人のデュオを結成し、地元では有名だったとか。2009年に来日し、モデル、タレントとしてコマーシャルやイベントの仕事をしていた頃、MAXLUXの一員に迎えられた。
「テレビ局のプロデューサーに、コーラスグループのメンバーのオーディションをやっている売野さんを紹介され、グロリア・ゲイナーの歌を歌って採用されました。あとから、80人の外国人がオーディションに来ていたと知って、本当にびっくりしました。
「でも最初は、コーラスで歌うのが難しかったです。今までやったことがなかったから。本当にキレイなコーラスになるためには、音だけじゃなくて3人の息が合うことが大事、それが1番難しい。ディスティニー・チャイルドとかスリーディグリーズとか、本当に素晴らしいです」
カタコトの日本語が、チャーミング。
日本語の歌を歌うのは、難しくないですか?
「80年代の日本のヒット曲、すごくロシア人にも合うと思います。『ジュリアに傷心』とか、あれはロシアの曲っぽいです。ロシアの友だちに聴かせるとみんな、〝すごい、ロシアでも絶対売れるよ!〟って言ってくれる。ダンサブルだけどマイナーで、ああいう曲はみんな好きです」
好きな日本語は?
「ちんぷんかんぷん!(笑)」
めっちゃ明るくて、ノリが良い。MAXLUXのセクシー部門&盛り上げ係的な存在だ。それにしてもアリシアといい、このラーナといい、全然気取ってなくて、感じが良い。ロシアの女の子は、性格がいいの?
「ロシア人にこだわるつもりは、最初は全然なかったんですけどね(笑)。アメリカ人、フランス人、他の国の人たちも、何十人もオーディションしていくうちにわかったのですが、自己主張の仕方にもお国柄があるんです。中でもロシアの女の子たちは、ちょっと日本人ぽいというか、付き合いやすい。まあ、人にもよりますが。MAXLUXの3人目、もうひとりのオリガはオスロから来たモデルで、歌がうまい。彼女もロシア人、じゃあ3人ともロシアで、ということになったんです」(売野)
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出演:売野雅勇(うりの まさお)
1951年生まれ。コピーライターを経て81年作詞家としての活動をスタート。82年中森明菜『少女A』のヒットにより作詞活動に専念。多くの作品を生み出し、80年代アイドルブームの一翼を担った。90年代は矢沢永吉、SMAP、森進一まで幅広く作品を提供。主な作品に郷ひろみ『2億4千万の瞳』、ラッツ&スター『め組の人』、チェッカーズ『涙のリクエスト』、稲垣潤一『夏のクラクション』、荻野目洋子『六本木純情派』、矢沢永吉『SOMEBODY‘S NIGHT』、坂本龍一『美貌の青空』、中谷美紀『砂の果実』など。90年代以降は映画・演劇にも活動の場を広げている。
近著に『砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々』(朝日新聞出版刊)がある。
作詞家活動35周年を記念して、売野雅勇作詞活動35周年記念CD-BOX『Masterpieces~PURE GOLD POPS~売野雅勇作品集「天国より野蛮」』(ポニーキャニオン)を発表した。MAXLUX
売野雅勇プロデュースによる、美貌かつ実力派のロシア娘3人からなるヴォーカルユニット。TVの外国人カラオケ大会で2位になったアリシア、ロシアでデュオとして活躍していたラーナ、オスロでジャズ歌手として活躍していたオリガの3人。2012年10月~2013年3月『サタデー・ナイト・ライブJapan』のレギュラーをつとめたのをきっかけに本格的活動を開始した。
取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/