#5 変わりたくない
女優・高3の夏休み 上原実矩
- Magazine ID: 3334
- Posted: 2016.07.29

17歳の乙女には、悩みもあるはず。コンプレックスは?
「鼻が低いことです。父も母もふつうにあって、弟なんかすごく鼻が高いんですけど、なんで私だけ低いんだろう?」
キレイな形の可愛い鼻だけど。
「友達は、その鼻がいいんだよって言ってくれます。目が強いんだから、それで鼻が高かったらコワくなるよって。そうか、と思いつつ、キレイな鼻には憧れがあります」
確かにその目は、かなり強力。すべてを見抜いているような、すべてを許してくれそうな。演じるときも、かなりの武器になるはずだ。
5年後、10年後、どんな女性になるのだろう?
「今のまま、変わりたくないんです。大人になるといろんなことがあって、いろんな要素が入ってくると思うんですけど、フラットな状態でずっといられたらいいなって。もともと流されやすいので、あれこれ左右されて変な方向に行くよりは、今の状態でいたい。すぐ人に影響されて、でも飽きっぽいからすぐに元の自分に戻っちゃう。なので、あれこれ手を出すよりは、その瞬間その瞬間に生きていられれば、それでいいのかなって」
どんな役でも演じようとする彼女は、だからこそ、芯となる自分を守りたいのかもしれない。
17歳。どこに流されようが、どう変わろうが、私は私、なーんて開き直るのは、まだまだ先の話。これからも彼女はさまざまなオーディションを受け、いろいろなチャンスをつかみながら、上原実矩という女優になっていく。
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出演:上原実矩(うえはら みく)
1998年11月4日東京生まれ。映画『全員、片想い』episode「MY NICHINAMEisBUTATCHI」『暗殺教室~卒業編~』『ガールズ・ステップ』TVドラマ『TBSドラマNEO放課後グルーヴ』CM『ゆうちょ銀行「ゆうちゃん・父の単身赴任」篇』『NTTdocomo「世界はひとりの複数形でできている」篇』などに出演。
オフィシャルサイト http://www.hirata-office.jp/talent_profile/woman/miku_uehara.html
ヘアメイク:清水明菜(Magnet Tokyo)
スタイリスト:ベイカー恵利沙
取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/