最近のテレビは元気がない。不景気やら自主規制やらスマホの普及やら通販番組の攻勢やら原因はいろいろあるけれど、わざわざ時間を費やして〝見よう!〟という気にさせてくれる番組は少ない。そんな中、ハギニワ氏が〈テレビ界の最後の砦だ!〉と絶賛しているのが、バラエティ番組『バラいろダンディ』(TOKYO MX)。そのMCを務めているのがこのキリッとした美女、阿部哲子さんだ。

「他のキー局ではタブーとして言っちゃいけない、扱ってもいないネタでもMXは取り上げますし、コメンテーターにはその人個人の意見として歯に衣着せず、どうぞ好きなことを言って下さいって、自由に話していただきます」

 彼女がMCを務める火曜・水曜・木曜には、板東英二・玉袋筋太郎・室井佑月・梅沢富美男などなど、強烈な個性の持ち主ばかり出演している。MCって猛獣つかい、ですね?

「いえいえ、放し飼いです(笑)。こういう方たちの話を毎日聞けるなんて、楽しいしありがたい。だからこそこっちも真剣に聞かないと、ほんのひと言でも聞き逃してしまったらせっかくの良いお話がつぶれてしまうので、かなり集中しています。私自身も、かつては無難な優等生コメントしかできませんでした。でも今は、本来の自分に戻れたような気がしています。無難というのはつまらないことなんだなって、今になってわかりました」

  • 出演:阿部哲子(あべ あきこ)

    1978年生まれ。千葉県出身。横浜国立大学卒業後、2001年アナウンサーとして日本テレビに入社。人気番組『スッキリ!!』などに出演の後2006年に結婚し、翌年退社。2008年第一子を出産。現在はフリーアナウンサーとして活躍中。『バラいろダンディ』TOKYO MX火曜・水曜・木曜 夜9時~10時 『淳と隆の週刊リテラシー』TOKYO MX 土曜日午後5時 『未来展望』TOKYO MX月曜夜8時 などにレギュラー出演中。他にもラジオ、ナレーションなど幅広く活動している。アワーソングズクリエイティブに所属。

    オフィシャルサイト http://www.oursongs-creative.jp/

    オフィシャルブログ http://ameblo.jp/akikoabe1104/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/