昨年11月にスタートした『音和座』は、すでにかなりの注目を集めている。津軽三味線や和太鼓、日本舞踊やバイオリン、マリンバなど、プロデューサーたちが注目するアーティストが続々参加。六本木『c*laps』の〝おもてなし〟態勢も万全で、究極の〝和〟の世界は日本人にも外国人にも大受けらしい。

住吉 私は海外で育ったので、日本文化にはコンプレックスとアレルギーみたいな(笑)。でも2年前、日本料理を本格的に習い始めたのをきっかけに、茶道、着物とどんどん突き進んできたんです。そして今回音和座で邦楽に触れて、〝本当に日本人に生まれて良かった!〟と思うようになりました。ですから日本の方にまず来ていただきたいです。そして外国から来る方たちにとって音和座は、ニューヨークのブルーノートみたいな場所になって欲しい。〝ニューヨークといえばジャズ、だったらブルーノートに行く?〟というのと同じ感覚で〝日本といえば邦楽、じゃ、音和座に行こうよ!〟って。

  • 出演:一噌幸弘(いっそう ゆきひろ)

     東京都練馬区出身。安土桃山時代より続く能楽一噌流笛方、故一噌幸政の長男として9歳の時に「鞍馬天狗」で初舞台。以後「道成寺」「翁」等数々の大曲を披く。能楽師として能楽古典の第一線で活躍する一方、篠笛、自ら考案した田楽笛、リコーダー、角笛など和洋各種の笛のもつ可能性をひろげるべく演奏・作曲活動を行う。1991 年より能楽堂をはじめとする伝統的建造物や数々のホールにおいて、内外の様々な音楽家、交響楽団と競演し、他に類をみない和洋融合の音曲世界を創造している。その活躍はまさに縦横無尽。その研ぎ澄まされた一音が切り開く世界は日本の伝統音楽・西洋音楽といった古今東西のジャンルの壁を突き破り、普遍的で可能性に満ちた豊かな表現として世界中から注目を集めている。重要無形文化財総合指定保持者/国立能楽堂講師前任

    オフィシャルサイト  http://issoyukihiro.com/

    出演:藤原道山(ふじわら どうざん)

    〝和楽器の貴公子〟と呼ばれる尺八演奏家。10歳から尺八を始め、20歳のとき都山流師範に。東京藝術大学音楽学部邦楽科在学中に安宅賞を受賞。純邦楽にとどまらず、さまざまな歌手、ミュージシャンやアーティストと共演、坂本龍一、米サックス奏者のケニー・G、野村萬斎とのコラボレーションでも注目を集め、尺八の新境地を切り拓いてきた。尺八のほかに箏、笙、能管、篠笛などの邦楽器も堪能。東京藝術大学非常勤講師。NHK『にほんごであそぼ』にレギュラー出演中。
    オフィシャルサイト http://www.dozan.jp/

    出演:住吉美紀(すみよし みき)

    国際基督教大学卒。NHKのアナウンサーとして『第58回NHK紅白歌合戦』『プロフェッショナル 仕事の流儀』『スタジオパークからこんにちは』など人気番組で活躍した後、2011年あ4月よりフリーに。アメリカ・シアトル、カナダ・バンクーバーで過ごした経験から英語を生かした海外取材や中継も数多くこなしている。
    オフィシャルブログ http://blog.livedoor.jp/

    音和座 オフィシャルサイト http://otowaza.jp/

    公演のお問い合わせ【音和座事務局】http://otowaza.jp/contact/

    撮影協力『c*laps(クラップス)』

    東京都港区六本木3-16-33 青葉六本木ビルB1
    Tel 03-6441-3171
    オフィシャルサイト http://c-laps.jp/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/