#4 笛と爬虫類とジープ
一噌幸弘・藤原道山・住吉美紀 『音和座 Journey into the Beats of Japan』
- Magazine ID: 2972
- Posted: 2016.02.11
Q 邦楽のスーパースターであるおふたりの、プライベートも教えて下さい。
一噌 この間、うちにある笛全部数えてみたら、約500本ありました。
藤原 すごいな、僕はその1割以下、40本程度です。
一噌 世界のいろんな笛も集めているので、アフリカとか中近東とかインドとか。漆塗りの、400年前の能管もあります。
藤原 バイオリンも昔の名器がありますけど、それより古いわけですね。
一噌 ついでに趣味の話をすると、爬虫類、両生類ですね。ヒョウモントカゲモドキとアカハライモリ、イベリアトゲイモリもいます。あと、黒化したクサガメ。
藤原 昔、プレーリードックも飼っていましたよね?
一噌 それと、軍用ジープを2台。運転しながら曲が浮かんで、停車中に笛を吹いたりすると、幌だから外に聞こえているんですよね、変な目で見られる(笑)。それから渓流釣りです。道山さん、今度釣り行きましょうよ。
住吉 あのー、私はまだ邦楽に関しては初心者なので、邦楽関係でそんなにたくさん知り合いがいるわけじゃありませんけど、たぶん今回、MAX変わった方と知り合ったんじゃないかなって気がしています(笑)。
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出演:一噌幸弘(いっそう ゆきひろ)
東京都練馬区出身。安土桃山時代より続く能楽一噌流笛方、故一噌幸政の長男として9歳の時に「鞍馬天狗」で初舞台。以後「道成寺」「翁」等数々の大曲を披く。能楽師として能楽古典の第一線で活躍する一方、篠笛、自ら考案した田楽笛、リコーダー、角笛など和洋各種の笛のもつ可能性をひろげるべく演奏・作曲活動を行う。1991 年より能楽堂をはじめとする伝統的建造物や数々のホールにおいて、内外の様々な音楽家、交響楽団と競演し、他に類をみない和洋融合の音曲世界を創造している。その活躍はまさに縦横無尽。その研ぎ澄まされた一音が切り開く世界は日本の伝統音楽・西洋音楽といった古今東西のジャンルの壁を突き破り、普遍的で可能性に満ちた豊かな表現として世界中から注目を集めている。重要無形文化財総合指定保持者/国立能楽堂講師前任
オフィシャルサイト http://issoyukihiro.com/【公演情報】
『能楽堂へ行こう 二〇一六 風幻』3月30日(水)開場18時半/開演19時 矢来能楽堂問い合わせ先 幸弘の会info@issoyukihiro.com
『天上のリズム~南インドの打楽器と声のアンサンブル』4月16日(土)開場17時30分/開演18時30分 なかのZERO小ホールhttp://vikku-vinayakram.com/出演:藤原道山(ふじわら どうざん)
10歳より尺八を始め、人間国宝 山本邦山に師事。東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業。同大学大学院音楽研究科修了。2001年アルバム「UTA」でCDデビュー。以来、ウィーンにてレコーディングを行ったシュトイデ弦楽四重奏団との共演アルバム「FESTA」、ソロデビュー15周年記念ベストアルバム「道」他多数のアルバムをリリース。その他、松竹映画・山田洋次監督・木村拓哉主演『武士の一分』にゲスト・ミュージシャンとして音楽に参加、『ろくでなし啄木』(三谷幸喜作・演出)や『スーパー歌舞伎Ⅱ』(四代目市川猿之助)などの舞台音楽を手掛ける。現在、東京芸術大学音楽学部邦楽科尺八専攻講師として後進の指導も積極的に行っている。NHK「にほんごであそぼ」にレギュラー出演中。2015年8月24日にはサントリーホールにて「15th Anniversaryコンサート」を開催した。
オフィシャルサイト http://www.dozan.jp/出演:住吉美紀(すみよし みき)
国際基督教大学卒。NHKのアナウンサーとして『プロフェッショナル 仕事の流儀』『第58回NHK紅白歌合戦』『スタジオパークからこんにちは』など人気番組で活躍した後、2011年4月よりフリーに。現在はTOKYO FM「BlueOcean」・「47のチカラ~私の別格~」にてパーソナリティを務める。月刊「Kiite!」やWEBマガジン「GENUIN」でもコラムを連載中。全米ヨガアライアンス認定のヨガ指導者資格をもつ。アメリカ・シアトル、カナダ・バンクーバーで過ごした経験から英語を生かした海外取材や中継も数多くこなしている。
オフィシャルブログhttp://blog.livedoor.jp/音和座 オフィシャルサイト http://otowaza.jp/
公演のお問い合わせ【音和座事務局】http://otowaza.jp/contact/
撮影協力『 c*laps(クラップス)』
東京都港区六本木3-16-33 青葉六本木ビルB1
Tel 03-6441-3171
オフィシャルサイト http://c-laps.jp/取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/