上京5年目にして葉月さんが覚醒したきっかけは、あるカメラマンに撮影されたことだった。

「カメラを前に、ドキドキだったんです。“君は何を持ってるの?”“君は何ができるの?”って試されているような。自分から何か出して行かなくちゃ、何も無いのと同じなんだって気が付いた。カメラから何か飛んできて、バチン、と叩かれたような衝撃でした。それが初めて、自分と対峙した瞬間でした。そこから意識がごろん、と変わったんです」

 映画に出たい、ドラマもやりたい、もっと舞台をみんなに見て欲しい。そんな思いから、2年前、芸能事務所に所属。

「着るものも変わったんです。赤い服なんて以前は着なかったのに」

  • 出演:清水葉月(しみず はづき)

    1990年8月11日愛知県生まれ。高校在学中に受けたオーディションに合格し初舞台を踏む。それ以降舞台を中心に活動。近年は映画、ドラマなど映像作品にも出演している。1月の二兎社『書く女』に続き5月、劇団イキウメでは2作品目となる『太陽』(作・演出:前川知大)に出演する。

    オフィシャルサイト http://fmg.jp/woman/shimizu/

    舞台出演情報
    二兎社公演40『書く女』作・演出:永井愛
    1月21日~31日 世田谷パブリックシアター
    オフィシャルサイト http://www.nitosha.net/kakuonna2016/

    ヘアメイク:YUMI

    スタイリスト:南拓子(D-CORD)

    オフィシャルサイト http://d-cord.com/minami/minami.html

    衣装クレジット

    グレーのワンピース(スリックPR)、髪につけたボールネックレス、ヒツジバッグ(ともにコンジェ ペイエ アデュートリステス)

    お問い合わせ先
    スリックPR Tel 03-6755-1030  http://slick.jp/

    コンジェ ペイエ アデュートリステス Tel 03-6861-7658 http://www.adieu-tristesse.jp/adieu.html

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/