化粧品にもいろいろあるけど、口紅には、女性の想いがこもっているとか。

「女性が口紅の色を変えるのは、何か変化が欲しいときだし、赤とか濃いピンクとか強い色で唇を彩るときって、女性が冒険したい、遊びたい、違う自分に変身したいという想いが強いときなんですね」

 そういえば、最近のトレンドは赤い口紅。でも真っ赤な口紅って、男は引くよね!

「僕は化粧のプロだから赤いマットな口紅、可愛いと思うし、好きです。世の中景気が悪くて、みんな贅沢もせずに真面目に働いているんだから、唇くらい派手にしてもいいと思うし(笑)。要は使い方なんですよ」

 というわけでSHIGEさんが提案するのは、乙女チックな赤口紅。

「少女の頃、お母さんの鏡台で、そこにある赤い口紅を付けてみた記憶って、女性なら誰でもあるじゃないですか。あの赤い口紅です。少女だからファンデーションは薄め、アイメイクアップも必要最小限に抑えて仕上げると、すごくキレイ。こんな赤い口紅の付け方もあるんですよ」

  • ヘアメイク:SHIGE

    美容師免許を取得後、サロン勤務の後、雑誌、コレクションなどでヘアメイクとして活動を開始。メイクアップアーティストRUMIKO氏に師事し、2004年渡米。ニューヨークでフリーランスのヘアメイクとして活動。2007年に帰国、東京に拠点を移し、現在に至る。

    オフィシャルサイト http://www.hkprod.com/h-bbb/shige/

    モデル:平川幹子

    衣装提供

    Danny&Anne http://dannyanne.com/store

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『BAILA』『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/