寒い日が続いて、風邪をひいているひとも多い今日この頃。でも季節には関係なく、しょっちゅう風邪をひいている人、いませんか? 熱はそんなに出ないけど、だるくて喉が痛いような・・・・。

「それ、ストレスが原因かもしれません。心のモヤモヤが原因で身体に湿疹が出ることもあるんですよ。私もそうでした。不定愁訴というか自律神経失調症というか。抱え込んでいるストレスを解決しないと、なかなか完治しないんですよね・・・」

 そういえば、と、思い当たる人はたくさんいるはず。身体と心って、つながっているんですね! というわけで今週YEOに登場していただくのは、心理カウンセラーの笈田育子さん。ご専門は人間関係だそうで・・・・。

「人間関係はたしかに面倒臭いものです。ストレスになるし、それが原因で会社を辞めてしまう人もいますよね。でも何かあったとき、それをストレスと感じるかどうかは、人それぞれ。人間のモノの見方、考え方のベースにはその人独自の枠があって、相手の言葉や行動がその枠から外れていると、それをストレスに感じます。だからその枠を柔軟にしていけば、ストレスは減っていく。認知の仕方でストレスは減らせるんです」

 ホワイトボードに大きな文字を書いて、わかりやすい言葉で説明してくれる。カウンセラーになりたい人を育てたり、実際に悩みのある人のカウンセリングをしたり、あちこちで悩み相談を受けたりもするとか。
 説得力のある話し方、ぴっと伸びた背筋、笑顔がステキでチャーミングで、年齢不詳。
 カウンセリングに関わるようになったのは、なんと40代から。

「30代半ばにウツになっちゃって、それからカウンセリングの勉強を始めたんです。当時はモデルとして働いていたけど仕事は減ってお先真っ暗。恋愛も足踏み状態で・・・・」

 え? そ、そうなんですか? 

「カウンセリングの勉強しているうちに、始めて1年くらいかな、肩の荷がすっと下りて楽になったわね。なんで私がウツになったのかが、わかったから。以来、カウンセリングというものにハマっちゃったんです(笑)」

  • 出演:笈田育子(おいだ いくこ)

    中山ニナという名でDJアシスタント、司会、モデルとして活動の
    後、40代から心理カウンセラーに。目白大学大学院心理学研究科臨床心理学専攻修
    了。臨床心理士。日本カウンセリング学会認定カウンセラー。カウンセリング教育、
    講演、カウンセリングを中心に各地で活動中。主な活動は、目白大学心理カウンセリ
    ングセンター相談員をはじめ、『NPO CESC カウンセリング教育サポートセ
    ンター』、看護専門学校で人間関係論の講義、地方自治体の女性の悩み相談など。

    撮影協力

    『NPO法人 カウンセリング教育サポートセンター(CESC)』
    東京都千代田区神田神保町1-34 風間ビル3階
    http://www.npo-cesc.net

  • 取材/文:岡本麻佑

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/