人生で最初の熱唱は、ビートルズ。カラオケマシンに入っていた〝I Want To Hold Your Hand〟がお気に入りだった。以来ビートルズをはじめ、レッドツェッペリンやピンクフロイド、イエスやＥＬＰなどなど、数々の名曲を浴びるように聴いていたという。
　そんなセレイナが今、一番好きなのは、エド･シーラン。
「彼の『プラス』というアルバムが、たぶん私が人生で一番多く聴いているアルバムだと思います。高校１年生のときに生まれて初めてライブに行って、それがエド･シーランのライブでした。それまでは漠然と〝歌を歌う人ってすごいな、やりたいな〟って思っていたけど、そこからは〝自分の音楽と言葉で人に思いを伝えるシンガー・ソング・ライターってスゴイ！　私もできたら幸せだろうな〟という思いに変わりました」
　さまざまな光を感じさせる美しい声と、たおやかな歌唱力。ギターの弾き語りというスタイルも、今見ると新鮮だ。これからの彼女が、とても楽しみ。
「ずっと歌っていきたいです。私の声とギターと伴奏と、全体を通して〝この音楽、心地良いな〟と思ってもらえるような音楽を作りたい。私自身がバランスの取れた大人になって、穏やかで素敵な何かを伝えられる人になりたいです。そして、ポジティブな気持ちは忘れたくない。多分これからいろんな荒波にボーンとぶつかるでしょうけど、ポジティブ精神で乗りきっていきたいです！」