セレイナが作って歌う曲は、ハッピーな曲が多い。前向き、元気、ポジティブで明るい。
「そういう性格なんです（笑）。常にテンション高く、楽しくやっていたい。そういう気持ちがそのまま、曲になっているんです」
　子どもの頃から天真爛漫で好奇心全開、人と関わるのが大好きだった。
「例えば転校生が入ってきたら、真っ先に駆け寄って話しかけちゃうような子でした。根っからの目立ちたがり屋で、学級委員を選ぶときにはすぐに自分から手を挙げるし（笑）。実は小学生時代に〈出る杭は打たれる〉的な体験がありまして」
それは････、ツラかったね。
「いえ、そこから学んだんです。ツラかったんですが、それは良かったと思っているんです私は。人と違う個性を持つのは大切だけど、やっぱり協調性も大切だから。人はひとりでは生きていけないから」
「家ではずっとギターを弾いていたから、表に出る活動もしたかったんです。でも、学校の校則が厳しかったこともあって、控えていました」
　なるほど、大学生になってからいきなり花開いたのは、そんな事情があったから。
　学んだものは、もうひとつある。英語だ。
「実は、全然ペラペラじゃなかったんです。日本生まれの日本育ちで、母がアメリカ人なので発音はまあまあって感じなんですけど、スペリングとか文法ができなくて、中学の時は赤点とか再試験とか受けていました（笑）。そこから勉強したんです。今はもう、映画の字幕がなくても大丈夫なくらい。でも政治の話になると難しいし、専門用語とかはまだまだ、勉強中です」