今週のYEOのヒロインは、長沢裕。ちょっと異色の存在だ。
昨年4月から今年3月末まで、日本テレビ『ZIP!』のお天気キャスターを担当。ショートヘアで行動派、ときおり自筆のイラストも披露したりする現役大学生キャスターとして、人気が高かった。この春大学を卒業、今後はリポーターとしていくつかレギュラー番組も決まり、ますます活躍する予定。
で、ちょっと異色なのはここから先。
「これから先のこと、覚悟を決められないんです。タレントとして頑張りたいと思っているし、ワクワクもしていますけど。その一方で、そう言い切れない自分もいるんです。だからうだうだしてて、もやもやしてて。反対側から引っ張られていて」
反対側には、何があるの?
「〝私なんかでいいの?〟って。『ZIP!』のお天気キャスターに選ばれたときも、キラキラした女の子たちの中で、福島から出てきた田舎っぺの私がなんでこんなところにいるんだろう? ってずっと思っていたし。でもその田舎っぺな自分も大事にしたい。〝染まってたまるか〟って気持ちも強いんです。私はこの素朴なイモ感を忘れないで行くぞ、と思ってる。『木綿のハンカチーフ』っていう歌あるじゃないですか。大好きなんです、あの歌。都会に染まらないで田舎に帰りたいっていう気持ち、まだまだ捨てきれないんです」
 今回、YEOに出ることをマネジャーから勧められたときも、かなり抵抗したとか。
「〝なんで?〟って(笑)。YEOのアーカイブを見ると、みなさんすごく魅力的ですよね。伝えたい思いがあって、芯がしっかりしている人ばかり。萩庭さんの写真を見てもすごく自然で、多分これはゴマカシの効かない写真ができあがるんだろうとわかりました。ということは〝今の私には無理!〟って。怖かったんですよ、撮影もインタビューも。自分の自信の無さや、煮え切らない部分が写真に写ってしまうだろうし、言うこともコロコロ変わってしまいそうで」
故郷と東京のハザマで、ゆれるゆれる長沢裕。『ガンバリマース!』とは言い切れない長沢裕を、今週のYEOは金曜日まで連日クローズアップ。『木綿のハンカチーフ』をBGMに、ブレイク前夜のポートレイトとインタビューを、お楽しみ下さい。

  • 出演: 長沢裕 ながさわ ゆう

    1993年生まれ。福島県出身。2016年、立教大学在学中に『ZIP!』(日本テレビ)6代目のお天気キャスターに就任、2017年3月で終了。今後も『ZIP!』のショービズ担当リポーターとして出演するほか、『趣味の園芸 やさいの時間』(NHK Eテレ)、『福島まるごとライブ ヨジデス』(KFB福島放送)のレギュラー出演が決まっている。
    オフィシャルブログ http://ameblo.jp/yu-nagasawa/

    HAIR&MAKE:清遠 鮎美 Kiyoto Ayumi (Be..Go)

    衣装協力 IPSÉ http://www.ipse-official.com/

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  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/