#2 子どもの頃、演技に開眼
ジェズ ガルシア(Jsu Garcia)
- Magazine ID: 3406
- Posted: 2016.11.08
Jsuがデビューしたのは19歳のとき。でも演技で生きていけると確信したのはもっと幼い頃だったという。両親はキューバ出身の移民で、彼はNY生まれのニュージャージー育ち。当時そのエリアはけっこうタフな環境で、町には悪ガキがいっぱい住んでいた。
「僕がまだチビだった頃、家の近所で自転車に乗っていたら目をつけられて、その自転車を奪われそうになったんだ。だからワンワン泣いてすがりついたら、手に負えないと思ったのか、自転車を返してくれた。そうか、こうすればいいんだ、と思った。演技で生きていけると確信した、人生で最初の瞬間だったよ(笑)」
19歳でTVドラマのオーディションを受け、役をゲット。注目が集まり、21歳で映画『エルム街の悪夢』に出演。そのときからんだ相手が、ジョニー・デップだった。
その後も次々に映画やTVドラマに出演。メル・ギブソン、アーノルド・シュワルツネッガー、ベン・ステイラー、ジェニファー・アニストン、フィリップ・シーモア・ホフマンなどなど、多くの有名俳優たちと共演してきた。
「俳優になれたのはラッキーだった。才能があるかどうかはともかく、ラッキーとしか言いようがないね。あと、良いタイミングで良い人たちと巡り会えたから、順調にキャリアを積むことができたのだと思う。僕は自分の仕事を愛しているんだ。一緒に仕事してきた人たちのことも大好きだ。ただ、クリエイトする仕事というのは、常に自分がクリエイティビティを失ったらどうしよう、という不安がつきまとう。その恐怖から逃げることはできなかった、今までずうっとね」
-
出演:ジェズ ガルシア(Jsu Garcia)
1963年10月6日生まれ。アメリカ、ニューヨーク出身。19歳から俳優として映画、ドラマで活躍。主な出演作に『エルム街の悪夢』『トラフィック』『ザ・ロスト・シティ』など。
オフィシャルサイト http://www.imdb.com/name/nm0006987/取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/