スピードスケート女子500の前日本記録保持者であり、ワールドカップでも素晴らしい記録を残してきた。けど、だけじゃない。彼女は記憶にも残る選手だった。金髪にピアス、じゃらじゃらアクセサリーに派手なマニキュアで、ばんばん勝ち続けていたのだ。

「はい、ガイジンになりたかったんですよ、私。ワールドカップに行くと、ガイジン選手がみんなカッコイイんです。なので、髪の毛脱色して金髪にして、ブルーのカラーコンタクトレンズ入れてました。先輩には〝ハスキー犬みたいな目だね〟って言われたけど、全然そんなの関係なかったから試合のときにはさらに派手にする、という(笑)。だって全身タイツなので、顔と手しか見えないんですよ。だからマニキュアも濃い色塗ったり、ピアスは5個くらい。アクセサリーじゃらっと付けたり。でもその分、やることはやらなきゃって、成績だけはしっかり出すようにしてましたけどね」

  • 出演:大菅小百合(おおすが さゆり)

    1980年10月27日生まれ。2002年ソルトレイク冬季五輪でスピードスケート女子日本代表。2004年アテネ五輪で自転車女子500メートル日本代表。2006年トリノ冬季五輪スピードスケート女子日本代表。

    オフィシャルブログ http://ameblo.jp/sayu1027/

    取材協力

    テレビ朝日「Qさま!!」

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/