#3 失恋したら、走れ!
大人の女のロックはいかが? 杏子
- Magazine ID: 2592
- Posted: 2015.09.16


代官山にある西郷山公園は、杏子のジョギングコース。
「身体が楽器なので鍛えなくちゃ、というのもありますが、走ったり歩いたりすると脳が刺激されて、何かを発想するためにはすごく効果的らしいんです。ライブのアイデアとか作詞とか、ジョギング中にひらめくことが多いんです。たいてい午前中に1時間くらい、歩いたり走ったり、身体を動かします」
この日は友だちの飼っている犬、モンサンがジョギングに付き合ってくれた。
「あと、運動はメンタルにも効きますね。精神的に落ちたとき、じっとしているとどんどん内にこもってしまう。無理にでも外に出て身体を動かせば、気持ちもゆっくりと動きはじめて、楽になるんです。故・宇野千代さんもそれに近いこと、おっしゃってました。〝私はね、失恋したら一晩中転げ回って泣いて、でも次の日はちゃんと着物を着て紅をさして街を歩くの。そうすると、ほーら大丈夫〟って(笑)」
実際に失恋したとき、試したこともあるらしい。
「ずっと前だけど、好きな人にふられた時、その頃近所だった羽根木公園の中を、〈PERSONZ〉のアルバム『NO MORE TEARS』を聴きながら走ったこともありました。うん、泣きながらね(笑)」
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出演:杏子(きょうこ)
1992年、BAABEE BOYSの解散後、ソロで活動。現在、ラジオ番組のパーソナリティをはじめ、映画・舞台など、幅広いジャンルで活躍中。2014年人気エクササイズとコラボ、作曲に時代を超えて大ヒット曲を続ける筒美京平、音楽史に残る名作を手がけた作詞家・湯川れい子を迎えたシングル「恋するBAILA BAILA」が話題を呼ぶ。2015年9月30日に、いまみちともたか、Chris Mosdellほか、国内外で活躍するアーティストが参加のシングル「 Flamingo Rose」をリリースする。全5曲、人気エクササイズ『BAILA BAILA』とタッグを組んだ、杏子×BAILA BAILA完全コラボレーション・パッケージ。
オフィシャルサイト http://www.office-augusta.com/kyoko/
ヘアメイク:村端ジン
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取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
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撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://www.haginiwa.com/