「知らぬ間に時が流れたね。」

知らぬ間に時が流れたね。
Tちゃんの手紙にも、いつも娘さんのことが書いてあって。
ウチの子も、受験生です。
勉強、大変そう。
あ、そうそう。この前、娘と一緒に、写真詩集を出しました。
「恋をしていた。」といいます。
彼女が写真を撮って、私が詩。
あ、そうか。見てくれたんだよね。
ありがとう。
あの子には、これから先長い時間が横たわってるんだよね。
それは、希望に溢れている、ということでもあるけれど
不安も同じだけあって。

  • 出演・文:北川 悦吏子(きたがわ えりこ)

    1961年12月24日、岐阜県生まれ。
    テレビの世界で数々の話題作を放ち続け、ラブストーリーのスタンダードを作ったとも言える脚本家。代表作に、「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」など。2008年以降は、映画の世界にも進出し、岩井俊二プロデュースの元、映画監督デビューを果たす。脚本監督作品に「ハルフウェイ」「新しい靴を買わなくちゃ」。エッセイや作詩の分野でも活躍する。

    Twitter  http://twitter.com/halu1224

    オフィシャルブログ「でんごんばん」 http://ameblo.jp/eriko-kitagawa/

    「恋をしていた。」(ディスカバー21)

    初めての写真詩集が大好評発売中。
    試し読みできます→http://www.d21.co.jp/feature/koi_o_siteita

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/