さて、ここに1人のダンサーがおります。26歳の女の子であります。26歳にしてダンス歴は23年です。つまり3歳から踊っているのであります。クラシックバレエの世界ではよくあると思われますが、いわゆるジャズ・ダンス、ヒップホップ・ダンスなどのダンスのキャリアとしてはなかなかいないのではないか？　せいぜい小学生、10歳くらいから始めるのが一番早いほうなのでは？　ちなみにご覧のとおり美人。

「20歳で上京するまで宮崎に住んでいました。家族構成は両親とお兄ちゃんお姉ちゃん、おばあちゃん、私は末っ子です。3歳の頃から踊っていました。母親がダンスの先生で、今もラテンダンス、フラメンコをメインに教えています。兄弟でダンスをやっているのは私だけで、私だけがダンスをやりたいって言い出しました。母から聞いた話では、2歳くらいからダンスをしたいと言い出したそうです。母から『3歳からはじめましょうね』と説得されたらしいです」

　2歳にして自主的に希望する、しかもダンスを。2歳ですよ。お母さんがダンスの先生というのが大きかったのでしょうが、少々早くないか？

「母親に教わったのではなくて、別のダンス教室に通い始めました。最初はなにせ3歳ですから、1時間半のレッスンに耐えられなくてよく寝ていたらしいです。でも、3歳からずっとダンス漬けで、小学校、中学校も部活にも入らず、ずっと習っていました。その頃は将来ダンサーになりたいというより、安室奈美恵さんやSPEEDに憧れていたので、歌も歌えて踊りたいっていうだけでした。それで、いろいろなオーディションを受けていました」

　言うなれば、幸運にも3歳にして天職を見つけてしまったわけだ。聞けば、3歳から現在まで一度たりともダンスをやめようと思ったことがないと言う。それどころが一度たりとも辛いとか、大変とか思うこともなく、踊ることが楽しくてしょうがないそうだ。なんとも羨ましい人生ではないか。