ショッキングピンクのボブヘアに、ブルーの瞳。このところのTOKYOではさほどビックリする作りではないけれど、それにしてもちょっと宇宙人ぽい美女だ。
 そもそもカメラマンの萩庭氏が連絡してきたのが、インタビューの前日なのだ。
「明日空いてる? インタビューして欲しいんだけど。名前は牧野百花さん、じゃ、よろしく」って、いつものことながら、情報が少ない。あわててネットで何者なのか検索したら、出てきたキーワードは〈声優・麻雀・ダーツ〉。・・・・謎は深まるばかり。
 こうなったらしょうがない。あのぉ、いったい、何をする人なんですか?
「〝何をする人ですか?〟が、けっこう一番難しい質問なんですけど(笑)。今のところは、好きにやってる仕事の大半はダーツなんで、一応、聞かれたら『ダーツプレイヤーです』って答えることにしています」
 この後、池袋のカラオケルームで約50分にわたって話を聞いたら、なるほど、キーワードは〈声優・麻雀・ダーツ〉。一見何の脈絡もない3つの要素が、このピンクの妖精の3大成分みたいだ。
「百花(ももか)という名前で、しかも3月生まれだと、ピンクをあてがわれることが多いんです。声優の事務所で一緒にレッスン受けていた子とふたりでアイドル活動もしていて、そのときの担当カラーがピンクだったので、わかりやすいように髪をピンクにしてみたら、そこからピンクちゃんと呼ばれるようになって、それが5~6年前ですね。それからずーっと、ピンクです!」
 で、目がブルー。
「黒い目だと不自然だと思って、でもだからって目もピンクにしたら、目立たないじゃないですか。強調するなら反対色がいい、と思って、目はブルーにしてみました」
 良いと思ったらやってみる。究めてみる、続けてみる。それがどうやら、牧野百花のポリシー。
 今週のYEO、ヒロインはこの牧野百花。声優と麻雀とダーツがいかにして彼女を作ったのか、金曜日まで連日更新しながらお伝えします。

[撮影協力・ダーツスタジアム池袋店 ] http://darts-stadium.jp/ikebukuro

 

  • 出演 :牧野百花 まきの ももか

    代々木アニメーション学院仙台校を卒業後、上京。声優活動、ライブ活動のかたわら、秋葉原の雀荘やダーツショップで働いていた。2015年プロテストに合格し、プロのダーツプレイヤーに。現在は声優・歌手・ダーツプレイヤーとして活動中。ライブ活動は咲桜百花(さきざくら ももか)名義で行っている。

    選手名鑑 https://member.prodarts.jp/players_detail.php?mem_no=3671&PHPSESSID=huxcdtdj

    ブログhttp://magazine.s-darts.com/column/makino_momoka/index.html

    問い合わせ トライエムカンパニーhttps://try-m-company.com/

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/