実生活でもいろいろいろいろ経験を積んで、ちすんにとってこれからが、女優として大きく花開くときかもしれない。
「そうですね。なんか、内面がブスだとダメだなって思うようになりました。お芝居がしたい、という欲はまだまだあるので、そのへんはワガママに図々しく、でもちゃんと謙虚さを持って、現状を受けいれながら、内面が腐らないようにしたいな、と」
 目指すのは、どんな役でもなりきる女優。
「人によく言われるのは、『あの役やっていたの、ちすんだったの? 気が付かなかった!』って。あまり顔に特徴ないですしね。昔は個性的な、何をやってもこの人に見える、みたいな俳優さんに憧れた時期もあったけど、今は自分のそんな特徴を生かしたいと思うようになりました。どんな芝居でも、どんな役でも馴染んでしまう女優。私はたぶん、そっちだな、そうなりたいなって思っています」
 そしてもうひとつ、できることなら、と思っていることがひとつ。
「私、なぜか泣き叫ぶとか、わめきちらす系の役が多いんですよ。なんでですかね? 確かに声も出るし、低めの声だし、そういう役に合うのかもしれないけど。たまにはもうちょっと明るい役、天真爛漫な役もやりたいなって、個人的には思ってます」
 そういえば、新しい挑戦がもうひとつ。
「YouTubeで、ネット配信もちょっとやっていこうと思って、始めようと思っています。D-iZ(ダイズ)っていうシンガーソングライター、Goose houseっていうユニットの元リーダーなんですけど、その人とふたりでしゃべるだけっていう企画です。見てくれた人が、なるほどね、でもいいし、楽しそうだな、でもいいし、わかるわかる、でもいいし、面白がってくれたらいいなって、思ってます。どうなるかわからないけど、でもとりあえず、やってみよう!って(笑)」

  • 出演 :ちすん

    1982年11月3日生まれ、大阪府出身。2003年特撮番組『超星神グランセイザー』でドラマデビュー。2005年映画『パッチギ!』、NHK朝の連続テレビ小説『風のハルカ』に出演して注目を集めた。2017年には超新星のソンジェが主演した映画『Guest House』に出演。2018年劇団阿佐ヶ谷スパイダースにオーディションを経て新メンバーとして加入。
    よしもとクリエイティブエージェンシー所属

    ホームページ・ツィッターリンク有り https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=3099

    インスタグラムhttps://www.instagram.com/chisun11/?hl=ja

    阿佐ヶ谷スパイダースhttp://asagayaspiders.com/

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/