都内某所の公園付近で撮影した後、音楽スタジオに移動してインタビュー。移動の際の運転も、スタジオを探して予約したのも、田口淳之介自身だ。
 アーティスト兼スタッフ、みたいな?
「嫌いじゃないですね、そういうこと。スケジュール立てて段取りして準備したりするのって、自分にとっては何でもないことなんです。ライブとかでも、最初にセットリストを組むところから始まって、イメージングしながら自分の理想の形を作って行くんですけど、感覚的にはそれと同じ。楽しいじゃないですか、そういうの。全然苦にならないです」
 14歳から芸能界に飛びこんだ。仲間はたくさんいたけれど、ライバルもたくさんいた。甘やかされて育ってきた、わけじゃない。
「先輩たちのバックダンサーをやっていたときは、自分の面倒は自分で見るのが当たり前でしたし。フツウのことができる人間でいたいな、と思っているので(笑)。もちろん、華やかな表舞台でバーン、とパフォーマンスする自分もいるけど、反面、裏っかわの、地道に努力して頑張る自分の素の部分も大事にしたい。そこのバランスがこう、しっかりちゃんとしていたいなって思うんです」
 自分は自分でありたい。それは彼がひとり立ちした時の決意と、どこかで繋がっているようだ。
「この田口淳之介という人間で勝負したい、という気持ちがきっかけでした。芸能界の先輩とか仲間とか、いろいろな方を見てきて、その中でたとえば窪塚洋介さんを間近に見たときに、人生をぶち抜いているというか、自分をさらして生きているというか。自分からアクションを起こして人生を切り拓いている人を見て、憧れる部分がありました。男として、そういう男になりたい、と思ったんです。すごく勉強しているし、すごくエネルギーがあるし、覚悟があるし、志がある。そんな姿に圧倒されるし、自分はまだまだだけど、そういう生き方がしたい、と思いました」

  • 出演 :田口淳之介  たぐち じゅんのすけ

    1985年生まれ。1999年活動開始。2006年に結成されたKAT-TUNの一員として活動していたが、2016年脱退。ダイナミックなダンスを得意とし、〝今〟の自分や時代を表現するシンガー。俳優、モデルとしても幅広く活動している。

  • 公式ホームページ・https://junnosuke-t.com/

  • 【公演情報】

    [ビルボードライブ大阪]
日程: 2018年11月6日(火)
時間: 1st OPEN/17:30 START/18:30 2nd OPEN/20:30 START/21:30
    お問合せ:ビルボードライブ大阪 → 予約センター 06-6342-7722

    [横浜赤レンガ倉庫公演]
横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
    http://holynight.jp/artist/94/?fbclid=IwAR24Y9Ee81Qx1o5wa5HZd0LSbU_Cpb0UR9dsK-OQ1Tdf043gLPtV0ERdMSU

    日程: 2018年12月16日(日)
時間: 1st OPEN/13:00 START/13:30
2nd OPEN/17:00 START/17:30
     

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/