アイドル開眼、頑張っているけど、田中えれなの未来には、女優としても第一線に立ちたいという目標がある。
「はい、これからドラマや映画にたくさん出ていきたいです」
 子役時代から、何度もオーディションで役を勝ち取ってきた、ある意味ツワモノなのだ。
「一度、『レ・ミゼラブル』というミュージカルのオーディションで、すごく悔しい思いをしたことがあるんです。絶対に出たくて、ずーっと前からレッスンしてオーディションに臨んだのに、最終10人まで残ったのに、最後の最後で、ミスしてしまった。『このタイミングで、この台本のここから台詞を言って下さい』と言われたのに、指定された台詞と違うところを言ってしまったんです。緊張していたのかな。でも、言われたことをそのままやれない子って、ダメですよね。その失敗が悔しくて悔しくて、大ショックでした。で、そこから私は、『絶対にオーディションに落ちない』って決めたんです。受かる以外の選択肢はない。受かるしかない、って。それ以降、ほとんどのオーディションに受かってきました」
 とはいえ、今はもう18歳。子役ではなく、一人前の女優としての挑戦だ。
「私は舞台の経験はあっても、映画やドラマなど映像のお仕事はまだ初心者なので、今、すごく勉強しています。舞台と映像では、演技が全然違う。声の張り方、表情の作り方、その場にどう居るか。そこのチェンジができないとダメだと思っています。演技のレッスンにも通っていますけど、レッスン後の自分が1番好きです。ああ良かった、今日はたくさん学べたなって。絶対に頑張ろう、もっともっと演技がしたいって、思うんです」

  • 出演 :田中えれな  たなか えれな

    2000年2月24日生まれ。福岡県出身。女優、アイドルグループ『LiT』メンバーとしても活躍。ライブ配信アプリLiveMeでレギュラー配信中。オムニバスホラーDVD「ぞくり。」の一篇「絵の中の少女」主演した。パソコンオフィスソフト「WPS Office」イメージモデルも勤めている。KS プロダクション所属

    オフィシャルHP (サイト内 Twitter リンク有り)https://www.idol-lit.jp/

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/