小象は、永遠の36歳。
「この間まで永遠の33歳って言っていたんですけど、そろそろ無理かなって、36歳に修正しました(笑)」
 前回の取材では、70年代フォーク全盛時代、仲間がみんな売れていくのに自分だけ売れそびれ、そのまま夢を追いかけて今に至る、という話だった。だとすると、60代から70代でもおかしくない。なのに、36歳?
「そのへんはほら、いろいろあってさ(笑)。小象が個人的に1番好きなのは、はっぴいえんどなんだけど、中島みゆきとかさだまさしとかも好きなんです。だったらフォークじゃなくてニューミュージックかよって話だけど。もしかすると小象は、とんでもない嘘つきかもしれないね(笑)」
 そう口を挟んできたのは、たまたまインタビューに居合わせた俳優の大堀こういち。
大堀といえば彼も昨年、YEOに登場している。演劇集団・新ロイヤル大衆舎の一員として(2017年2月27~3月3日)、旗揚げ公演『王将』の主要キャストとして(4月24日~28日)、インタビューに応えてくれたベテラン俳優だ。なんでも小象とは、長年の飲み仲間なのだそうで。
「大堀とは一心同体、気の合う仲間なんです。最近、歌の調子はどうよ?とか、俳優業はどうよ?って、飲みながら報告しあうような」
 小象の飲み友だちにはもうひとり、フォーク歌手がいる。最近NHKのEテレ『シャキーン!』に出演中の異色の歌手、とばしかんじだ。漢字が読めないから歌詞の漢字をとばして歌う『かんじない歌』が注目を集めている。そういえば、顔の輪郭といい、口ひげといい、小象とどこか似ている。
「まあ、あいつもよく頑張っているよね」
 小象はミステリアスに微笑むのであった・・・・。

  • 出演 :フォークシンガー小象 ふぉーくしんがー しょうぞう

    2000年より小林顕作(現・宇宙レコード)とフォークデュオ「羊」を結成。その後ソロ活動を開始。2012年よりWOWOWプレミアTVBros.TV~異色テレビ誌・テレビブロスがテレビになったよ。~エンディングテーマ「テレビのない世界」を歌唱。同年文化放送ラジオ「フォークシンガー小象の夜明けのフォークソング」でナビゲーターを務める。2014年新宿末廣亭「落語色物定席」夜の部ゲストとして出演、落語ファンの絶賛を集めた。

    〈ライブ情報〉

    フォークシンガー小象
    ビクター配信記念コンサート「小象天狗祭り」

    2018.6.7 thu 渋谷7th FLOOR
    open 18:30 / start 19:00

    ☆チケット発売中
    全自由 ¥3,000 (税込・入場時別途ドリンク代)
    詳細はこちら >>>https://www.hipjpn.co.jp/archives/48909

    (問)H.I.P. 03-3475-9999

  • YEOからお知らせ:YEO専用アプリ

    このYEOサイトにダイレクトにアクセスするためのスマホ・タブレット用の無料アプリです。
    とてもサクサク作動して、今まで以上に見やすくなります。ダウンロードしてください。
    iOS版 iOS

    Android版 Android

  •  

    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/