ご覧の通りのイケメン、三島がこの仕事につくまでの道は、波瀾万丈だった。
「広島の高校を出てから、大阪の声優専門学校に入りました。当時は滑舌も悪くて声も小さくて、すごいつまんない男だったので、大阪の面白いエッセンスも欲しかったんです。在学中から声優やラジオの仕事もしていました。20歳で東京に来てから芸能事務所に入って、順調でした。CMとか、オーディション受けてドラマに出たり映画にも出たり。でも僕、芝居が嫌いなんです。タレントになりたかったんですよ。タレントは自分から発信できるけど、役者は台本のまま誰かになって演じるでしょう? それが嫌で、生意気ですけど、なんでこんなことしなくちゃいけないんだ? って(笑)。だから24歳のある日、スパーンとやめたんです。で、やめた日に空を見上げて〝俺は何をしたいんだ?〟って聞いてみた。すると〝とりあえず身体を治したらいいよ〟って、答えが勝手に降ってきた(笑)」
 実は18歳頃から、三島は原因不明の症状に悩まされていた。群発頭痛、別名自殺頭痛と呼ばれる、実にシビアな病気だ。
「頭をバットで殴られるような痛みが2~3時間続くんです。泣き叫ぼうがわめこうが、痛みが取れないんですよ。その間、鼻水と涙とよだれがとまらない。死んだほうがましだというので、自殺頭痛とも呼ばれています。1年のうち10月と11月だけ、1日のうち5~6時間は続きます。医者に行っても、原因不明だし。これは治らないから、一生付き合いましょうって言われてしまう。冗談じゃないですよね!」
 24歳から3年間、健康を求めて勉強の日々が続いた。
「身体を良くしたい一心で、東京中のお店、整体とか骨格矯正とかヨガとかアーユルヴェーダとか、マッサージとかエステとか、気になるお店にはすべて足を運んで体験しました。4~5百万円は使いましたね。その頃はホームレスだったので代々木公園にちょっと住んだり、漫画喫茶に寝泊まりしながら、です。整体のバイトもしました。とにかく身体に関する本をたくさん読んで研究して、自分の身体をほぐしたり骨の位置を変えたり気をつけていたら・・・・、群発頭痛はいつのまにか、治っちゃったんですよ」
 その原因は、今にして思えば、やはり足にあったという。
「恐ろしいほど捻挫癖が強くて、僕の足はぐちゃぐちゃだったんです。身体が圧倒的にゆがんでいて、呼吸が浅くて、ストレスの塊でした。足はO脚、顔もパンパン、よくそれで芸能の仕事ができていたな、と思うんですけど(笑)」
 不調の原因は足にある、と教えてくれたのは、彼自身の身体だったのだ。

  • 出演 : 三島桂太 みしま けいた

    株式会社HPP(Human Perfect Position)代表。モデル、俳優として活動後、健康と美容に興味を持ち、整体、リフレクソロジー、足踏み、ストレッチ、アーユルヴェーダ、五行説、オイル、骨気、骨盤矯正などあらゆる美容・健康法を体験&研究。筋肉、骨、リンパ、経絡すべてを整える根本改善美容理論を開発した。さらにクリスタルセラピー、ウォーターセラピー、オーラリーディングなどのケアも追求している。
       
    ホームページhttp://www.hppsalon.com/

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  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/