4月27日、いよいよ新ロイヤル大衆舎の旗揚げ公演『王将』が始まる。今日のこの写真は4月上旬、その稽古場で撮ったもの。『王将』3部作に登場する俳優18名と、その場に居合わせたスタッフたちがカメラ前に集合した。和気あいあいだけじゃなく、笑顔に隠された情熱とかやる気とか焦りとかさまざまな思いが伝わってくる、熱い1枚だ。
本公演は、かなり画期的。『王将』3部作といえば、日本演劇史上に燦然と輝く名作にして大作だ。それを短期間(4月27日~5月14日)に一挙に上演するという。しかもその場所が、演劇のメッカ下北沢にある、客席数80ほどの小劇場『楽園』なのだ。
〝そんなリスキーなこと、ヨソでは絶対やらない。それくらい負荷のあるもののほうが楽しそうやからね。泥臭く、無茶でけへんかなって〟。新ロイヤル大衆舎の4人組のひとり、山内圭哉のこの言葉が、すべてを物語っている。これは他では見られそうにない、ゴージャスにしてリスキー、スリリングな公演なのだ。
 そこに集結するくらいだから、参加する俳優陣はクセモノ揃い。新ロイヤル大衆舎の4人、長塚圭史・大堀こういち・山内圭哉・福田転球らに誘われた芝居仲間、ぜひ参加したいと自ら売り込んできた若手俳優、さらには、この世界観を作るには不可欠なベテラン俳優たち。よーく見ると、小劇場では滅多に見られないメジャーな俳優もまぎれ込んでいる。
新ロイヤル大衆舎の結成メンバー4人については、2017年2月27日~3月3日のYEOで紹介したので、ぜひチェックしてほしい。そして今週のYEOは、彼らと一緒にこの無謀な試みに挑戦する俳優陣をクローズアップ。金曜日まで連日、バックステージの彼らの素顔を紹介する。お楽しみに!