ガラパゴスから戻った矢原は、仕事を探した。人に勧められてまず美容院のカットモデルになり、続いて読者モデルになり、フィットネス系の女性誌『FYTTE』の専属モデルに。さらにスポーツ番組のリポーターやイベントのMCまで勤めるようになった。
「モデル事務所のマネジャーにオーディションに行けと言われ、行ってみたらそこはアナウンサー募集だったんです。〝どうしよう?〟と思ったけど、以前から滝川クリステルさんのモノマネをしていたので、それを大まじめにやったら、合格しました(笑)。実際に仕事の現場に入ったらモノマネで通用するはずもないので、自己流で発声練習しましたし、大学時代にバンドでヴォーカルをやっていたので、ヴォイストレーニングしていたのが役に立ったのかも知れません」
 モデルとして活動を始めてから、フルマラソンを6回、完走している。
「早いわけではないです(ベストは4時間44分)。ゆる~く楽しく続けるのがモットーです。最初は2011年の東京マラソンだったんですけど、そのとき疲労骨折して、片足ケンケンで走っていたら、反対側の足も疲労骨折してしまった。ですから両足交互にケンケンして、完走したんです。痛かったけど、テンション上げて乗りきりました。マラソンは、35キロくらいになると一回イヤになるんです。〝なんで走っているんだろう?〟って。でも走るのを止めなければ、いつかはゴールに着く。止まらないという自信だけはあるんです。止まらなければ、誰だって完走できるんですよ」
 今回のサハラマラソンも、基本は同じ。
「私は灼熱の砂漠を走ったことがないし、250キロという距離も経験がありません。だから完走できるのか、わからない。でも〝止めない〟という選択肢だけは自分にあるので、やれると思います。できると思います」

  • 出演: 矢原里夏 やはら りか 

    1984年生まれ。中学・高校時代はハンドボール選手として活躍。大学を卒業後一般企業に就職したが2年で退社。バックパッカーとして世界各地を旅する。後に学研『FYTTE』専属モデルオーディションを経てモデルへ転身。テレビやラジオなどのリポーター、MC、舞台などで活躍中。
    オフィシャルブログ  http://ameblo.jp/yahara-rika/

    サハラマラソン挑戦記  http://fytte.jp/feature/series/1701/sahara01.php/

    Twitter⇒@RIKA_YAHARA https://twitter.com/RIKA_YAHARA

    Instagram⇒@RIKA_YAHARA https://www.instagram.com/RIKA_YAHARA/

    撮影協力 ミレーストア東京 http://www.millet.jp/

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  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/