そもそも医者を目指したきっかけは、中学1年生のときに拒食症になったこと。

「当時ミニスカートが流行っていて、私も履きたいと思ったけど、母に反対されたんです。“太い足は出すな”って。じゃ痩せればいいのかと思ってダイエットを始めたら、熱中してしまって。健康優良児だったから体重が63~4キロあったのが、半年で12キロ落としたんです。食事だけで落としたんですよ。ブロッコリや人参をゆでて何もつけないで食べる、それだけ、というすごく危ないダイエットです、今にして思えば。1日に8回くらい体重計に乗って、数値が下がればうれしい。勉強だけは習慣になっていたから続けていたけど、それ以外は拒食症特有の、無気力状態でした」

 当然生理は止まってしまい、異常事態。たまたま保健体育の先生が彼女の異常に気付き、拒食症を治すために産婦人科に通うようになった。

「そこで婦人科というものを身近に感じたんです。その後、友達に拒食症のことを話したら、“私もだよ”という人がいたので、自分だけじゃない、意外と多いんだ、だったらそういう人の役に立ちたいなと思って、産婦人科医を目指すことにしたんです」

トークショーのお知らせ
『 YEO-Cafe talk live 丸田佳奈さん 』

日時 2016年3月11日(金)
19:20開演 (19:00開場)
会場 DIXANS
http://www.dixans.jp
東京都千代田区西神田2-7-11
ゲスト 丸田佳奈さん
参加費:1500円(ドリンク+ケーキセット付き)
参加申し込み不要

  • 出演:丸田佳奈(まるた かな)

    1981年生まれ。北海道網走市出身。産婦人科医。日本大学医学部卒業。産婦人科医として診療、治療、出産立ち合いなど多忙な日々を過ごす一方、テレビ・ラジオ・雑誌などのメディアでも活躍。2007年度ミス日本。著書に『間違いだらけの産活』、『キレイの秘訣は女性ホルモン 女医・丸田佳奈が答える47の悩み相談』がある。

    『キレイの秘訣は女性ホルモン 女医・丸田佳奈が答える47の悩み相談』
    女性ホルモン分泌による生理周期や女性特有の体内メカニズムをわかりやすく解説。47項目のQAを通じて、ストレスのない日常を過ごすための秘訣を教えてくれる。
    2016年2月16日発売、小学館刊

    オフィシャルブログ http://ameblo.jp/maruta-kana/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/