ミニ・マラソンにも参加したりする高原愛が、体型維持のために始めたのはなんとキック・ボクシングのエクササイズだった。いわゆる、ボクササイズ。

「お仕事を一緒にしたヘアメイクさんが勧めてくれたんです。マンツーマンで前半の30分は筋トレ。インナー・マッスルをしっかり鍛えます。後半の30分はミット打ち、キック。体型維持のために始めて1年くらいですが、少しは引き締まったかな。気持ちもリフレッシュできるんですよ」

 スタジオに通って来ているのは女性がほとんどで、主婦も多い。

「パンチやキックをしたり、殴るっていう、普段許されないことを思いきりやれるというのが、気持ちいいんでしょうね。ダイエットよりも、意外と気持ちがすっきりするほうが大事なのかな」

 彼女は案外、小さなことに悩むタイプなのかもしれない。

「この間、知り合いの男女グループでご飯を食べたんですけど、合コンじゃないのに女性陣が一列に並んじゃったんですね。男性陣が遅れてきたので、店員さんがくすくす笑っていて。そういうふうに周りにどう思われてるかとか、ちょっと気にしちゃったりするんです。気にし過ぎ? それくらい、前もって気配りもできるようになったらいいんですけどね」

 大きな瞳がちょっと恥ずかしそうに揺れた。

  • 出演:高原愛

    1990年大阪府生まれ。関西大学化学生命工学部卒。2012年に上京、本格的なモデルの仕事をスタートし、2014年に第22代トリンプ・イメージガールに選ばれる。明るい印象で雑誌やショー、広告へと仕事の場を広げている。

    公式ホームページ  http://incent.jp/idea/model/takahara/index.html
    ブログ http://ameblo.jp/takahara-ai/
    撮影協力:石川直生 http://naokick.com/

  • 取材/文:森 綾

    1964年大阪生まれ。ラジオDJ、スポーツニッポン文化部記者、FM802編成部を経て、92年に上京、フリーランスに。雑誌、新聞を中心に発表した2000人以上のインタビュー歴をもち、構成したタレント本も多数。
    自著には女性の生き方をテーマにしたものを中心に『キティの涙』(集英社)、『マルイチ』(マガジンハウス)、『大阪の女はえらい』(光文社知恵の森文庫)など多数。映画『ハンティングパーティー』のノベライズ、映画『音楽人』の原作WEB小説などノンフィクション、フィクションを問わず執筆する。
    公式ホームページ http://moriaya.jimdo.com/

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/