「Your eyes only」には全く関係ない話で恐縮だが、私が構成したゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95％モテない』（マガジンハウス刊）という本がいよいよ6刷となった。立派なベストセラーとなりつつあるわけである。あわてた版元が第2弾をすぐ出せということで先日、取材をした。

　ゲッターズ飯田という人は現在2万5000人以上をほぼ無料で占っており、そのデータをもとに、「こういう人はこういうことをする」という行動心理学的な占い格言を発表している。

　その格言には時折、鋭く人の性質を言い当てるものがあり、そのなかに「話がくどい男は心が中2」というのがあった。なんでも世の中には「中学生の心のまま大人になる」男が結構いるらしい。心が中学生な男とは「マイペースと屁理屈」が混じった性質で、そこに言い訳が多いのが加われば中1、さらにマイペースが加わるのが中2、そして負けず嫌いや意地っぱりが加わるのが中3らしい。

　心が中2の男はマイペース。なんとなーく高い技術を身につけてしまうという長所もあるらしい。飽きっぽくて根気がないのに何か一つだけはマメ……、いや、これは萩庭桂太を占ってもらったわけではない。

　しかし、当たっている。萩庭桂太は心が中2なのである。他人の言うことをあまり聞かないマイペースと屁理屈。しかし、N局長の言うことは割とよく聞くのはなぜだろう。ああそうか、たぶんN局長は「心が中3」なのかもしれない。1年、先輩だから聞くのである。

　そんな萩庭桂太が、今回は美しい猫を拾ってきた。「ツンデレの猫」らしい。

「なんて言う名前の猫なんですか」

「岡、……　めぐみ」

　照れて小さい声で言う。

「はい？」

「岡　愛恵！」

　ははーん。どうやら萩庭桂太はマジにツンデレ猫にぞっこんのようだ。これはなんとかしてあげなくては。私は笑いをこらえながら、インタビューに臨んだのであった。

（取材・文：森　綾）